キャンピングカーを注文した人がまず直面する“衝撃の現実”。それが、納期の異常な長さです。 一般的な乗用車なら、人気車種でも数ヶ月。ところがキャンピングカーになると、「納車は10ヶ月後です」「1年〜1年半待ちです」といった、まるで高級注文住宅のようなスケジュールを突きつけられることが珍しくありません⏳
ではなぜ、これほどまでに時間がかかるのでしょうか？その裏には、“普通のクルマ”とはまったく違う、特殊な制作・流通の事情があるのです。
🔧 1. 一台一台、職人による“ほぼ手作業”のビルド
まず大前提として、キャンピングカーの多くは“工場でライン生産されていない”という点が挙げられます。 乗用車は、大規模工場の生産ラインで同じ車種を大量に作る「量産型」。それに対してキャンピングカーは、ベース車（バンやトラックなど）に、家具や装備をひとつひとつ手作業で組み込んでいくという、いわば“半オーダーメイド”の世界。
しかも、架装（内装工事）を担うのは、職人歴何十年という熟練の方々ばかり。 家具のカット、断熱材の仕込み、配線、水回り工事、電源システムの設置… すべてが“人の手”で行われ、1台の制作に数週間〜数ヶ月かかることもあります。
これがまず、「数をこなせない」＝「時間がかかる」理由の一つです🛠️⏳
🚛 2. ベース車両の入荷遅れ問題
キャンピングカーは、トヨタのハイエースや日産キャラバン、いすゞのエルフなど商用車ベースの車両を使って作られます。 しかしここで問題になるのが、「そのベース車両が入ってこない」状況が起きているということ🚚💥
近年の半導体不足、物流の混乱、海外需要の高まりなどを背景に、商用バンの納車そのものが遅延しているケースが増加中。 キャンピングカービルダーが「そもそも素材となるクルマを仕入れられない」という状態では、架装どころではありません…。
つまり、「車を作り始める前から、すでに数ヶ月待ち」という状態も珍しくないのです📦
📦 3. 部品・パーツ・電装品の調達遅延
キャンピングカーには、家庭用の家具や家電に近い設備がたくさん使われています。 例えば、サブバッテリー、インバーター、冷蔵庫、シンク、ポンプ、LEDライト、FFヒーター、ソーラーパネル、コンロ…などなど。
これらの部品は多くが海外製だったり、小ロットでの入荷だったりするため、物流の影響を受けやすいという課題があります。 とくに電装系は、世界的な半導体不足の影響をモロに受けていて、「パーツが揃わないから次の工程に進めない」という事態がしばしば起きているのです💡🔋
🔥 4. 需要が供給を完全に上回っている
コロナ禍をきっかけに“密を避けられる旅”としてキャンピングカーの需要は急増しました。 さらにリモートワークや車中泊人気の高まり、そしてメディアの露出増加などによって、「自分専用の移動空間がほしい！」という人が爆発的に増加。
一方で、前述のようにキャンピングカーは量産できない。つまり、「供給＜需要」状態がずっと続いているわけです。
これにより、人気モデルには数年待ちレベルの受注残が発生しており、新規発注でも「2年後以降になるかも」と言われるケースもあります🧨
🤔 5. それでも納期が長くても、欲しくなる理由
納期1年と言われても、それでもみんながキャンピングカーを求めるのは、やっぱり得られる体験の価値がとんでもなく大きいから。
・好きな時間に、好きな場所へ
・ホテル予約不要で思いつき旅
・子どもやペットも安心して連れて行ける
・“自分の部屋ごと移動”するような自由さ
この魅力には、時間をかけても手に入れたいと思わせるだけの力があります🚐💨 だからこそ、納期に悩むよりも「待っている間にどんな旅をしたいか」を妄想して過ごすのが一番楽しいかもしれません😉
✅ 車中泊グッズを少しずつ集める
✅ 旅先候補をリストアップしておく
✅ 代用で“バンライフ風”週末旅に挑戦
✅ Youtubeやブログでキャンピングカー研究📚
「まだ来ない」「いつになったら乗れるんだろう」とモヤモヤするより、“キャンピングカーのある暮らし”を想像しながら準備する時間もまた、旅の一部なんです✨
