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iPhone 12のカメラ性能とスペック

iPhone 12のカメラ性能を初心者にもわかりやすく解説

はじめに

iPhone 12は、高性能なデュアルカメラを搭載し、誰でも簡単にキレイな写真や動画を撮影できるスマートフォンです。2020年に発売されたこのモデルのカメラは、暗い場所での撮影を明るく補正する「ナイトモード」や、画像を自動で綺麗に仕上げてくれる高度なソフトウェア技術などが特徴です。この記事では、初心者の方にもわかるように、iPhone 12のカメラ性能についてスペックから実際の使い勝手、他のモデルとの比較まで丁寧に解説します。

iPhone 12のカメラスペック

iPhone 12の背面カメラは2つのレンズで構成されたデュアルカメラです。 ひとつは日常使いに活躍する広角カメラ(標準カメラ)、もうひとつは風景や集合写真に便利な超広角カメラです。それぞれ1200万画素(12MP)という高解像度のセンサーを搭載しており、鮮明で大きな写真を撮ることができます。

 

広角カメラ(メインカメラ)は画角が約26mm相当で、人間の目で見た感覚に近い範囲を写せます。レンズの明るさはf/1.6F値1.6)で、これは数値が小さいほど明るいレンズという意味です。前モデルiPhone 11のf/1.8より明るくなり、約27%多くの光を取り込めるレンズになりました 。これにより暗い場所での撮影性能が向上し、写真や動画のノイズ(ザラつき)が減っています。

 

超広角カメラは画角が13mm相当とさらに広く、視野角120度でとてもワイドな撮影ができます。狭い室内で大勢の人を撮りたい時や、広大な景色を撮影したい時に便利です。F値f/2.4で広角カメラほど明るくはありませんが、iPhone 12では後述するナイトモードに対応しているため暗所撮影もある程度カバーできます。

 

カメラの基本スペック以外にも、iPhone 12には写真を自動で綺麗に仕上げる画像処理エンジンが搭載されています。代表的なものがスマートHDR 3Deep Fusion(ディープフュージョン)です。スマートHDR 3とは、明るい部分と暗い部分の差が大きい場面でも、自動でそれぞれ適切に露出を調整し、人の目で見たような自然な写真にしてくれる機能です 。たとえば逆光の風景でも、空が真っ白に飛んだり手前が真っ黒につぶれたりせず、バランスよく写せます。Deep Fusionは、中程度〜やや暗いシーンで働く機能で、シャッターを切るときに連続で撮影した複数の写真をピクセルレベルで合成し、ディテール(質感や細部の模様)をくっきり残す画像処理技術です 。簡単に言うと、ザラつきを抑えて素材の質感まで鮮明に表現できるようになります。これらの機能は撮影時に自動で作動するので、難しい設定は不要です。iPhone 12ではこれらのコンピュテーショナルフォト(計算写真)技術がさらに進化しており、初心者でもシャッターボタンを押すだけで高品質な写真が得られるようになっています 。

 

また、iPhone 12シリーズでは前面のインカメラも1200万画素で高性能です。セルフィー(自撮り)でもポートレートモード(背景ぼかし)やナイトモードが使えるため、自分撮りでも暗所撮影でも活躍します 。総合的に見て、iPhone 12のカメラスペックは同世代のスマートフォンの中でもトップクラスであり、日中から夜まで幅広いシーンに対応できるものになっています。

ナイトモードの実力

iPhone 12の目玉機能の一つがナイトモードです。ナイトモードとは、その名の通り夜や暗い場所での撮影を劇的に綺麗にしてくれる撮影モードです。iPhoneを暗所に向けると自動的にナイトモードがオンになり、シャッターボタンを押すだけでOKです  。通常よりもシャッタースピードを長く(複数秒間)設定し、その間に複数の写真を連写して合成することで、暗いシーンでも明るく鮮やかな写真を撮影できます 。手持ちでも撮れますが、シャッターが開いている間はできるだけ静止してスマホを動かさないのが綺麗に撮るコツです。

 

iPhoneでナイトモードが初めて搭載されたのは前モデルのiPhone 11でした。iPhone 12では広角レンズのF値が1.6と明るくなったこともあり、暗所撮影がさらに鮮明になっています  。実際、iPhone 12の広角カメラはiPhone 11に比べて暗い場所での性能が向上し、夜景や室内の薄暗いシーンでもディテールまでしっかり写し出せます。また進化ポイントとして、iPhone 12ではナイトモードが超広角カメラやインカメラでも使えるようになりました  iPhone 11ではメインの広角カメラのみ対応でしたが、iPhone 12なら超広角で夜景の風景を広く撮ったり、インカメラで夜の自撮りをしたりすることも可能です。これは地味ながら大きな改良点で、旅行先で夜景をバックに自撮りしたり、狭い飲食店で皆で撮る記念写真などでも威力を発揮します。

 

では実際どれくらい綺麗に撮れるのか、その実力を見てみましょう。真夜中の星空の下、手前に焚き火と人物がいるシーンで撮影してみました。肉眼ではかなり暗い状況ですが、iPhone 12(Proを使用)のナイトモードで撮影すると星空が綺麗に写り込み、人物もしっかり捉えられています。空に輝く無数の星や、手前の地面の様子まで確認でき、通常モードでは真っ暗になってしまう場面でも写真として残せることができました。 ナイトモードを使えば、街明かりの少ない場所で星空や夜景を撮影したり、キャンプの記念写真を暗闇の中でも明るく記録することができます。しかもフラッシュは使っていないため、雰囲気もそのままです 。

 

とはいえ、ナイトモードにも弱点や限界はあります。まず、撮影中に被写体やカメラが大きく動くと写真がブレやすいです。ナイトモードでは複数秒露光するため、例えば人が動いてしまうとその部分がぼやけてしまいます。実際、非常に暗い屋外で少し動きながら撮った場合、ナイトモードをオフにした方が良い結果になるケースもあったという報告もあります 。そのため、動き回るペットや車の流れる夜景などを撮る際は完全には静止できないので、多少ブレは避けられません。また、光源がレンズに入るとレンズフレア(写真に小さな光のゴーストやにじみ)が出ることがあります。これはiPhoneに限らずスマホカメラ全般で起こり得る現象ですが、夜の街灯や車のライトを撮る時には注意したい点です。

 

総合的に見れば、iPhone 12のナイトモードはコンパクトカメラ顔負けの夜景撮影性能を持っています。手持ち撮影でもここまで明るく写せるスマホは発売当時非常に画期的でした。さらに、iPhone 12シリーズでは三脚を使うことで長時間露光のナイトモード撮影(最大30秒程度)も可能なので、星空をしっかり捉えたアーティスティックな写真にもチャレンジできます 。暗所撮影をよくする人や夜景が好きな人にとって、iPhone 12のカメラは強力な武器になるでしょう。一方で、暗い場所で動く被写体を撮る機会が多い場合や、もっと明るくノイズの少ない写真を極限まで求める場合は、上位モデルのProシリーズ(Pro Maxはより大きなセンサーを搭載し暗所性能が87%向上しています )も検討する価値があります。

動画撮影の性能

iPhone 12は動画性能も非常に優秀です。まず解像度は最大4K(3840×2160ピクセル)で撮影可能で、フレームレートも毎秒60コマ(60fps)まで対応しています 。4Kというのはフルハイビジョン(1080p)の4倍の解像度で、テレビやPCの大画面に映しても美しく表示できる高精細な映像です。60fpsで撮れるということは、動きの速い被写体もなめらかに記録でき、後からスロー再生しても滑らかに見えるということです。実際、iPhone 12で撮影される動画はスマホの中でもトップクラスに滑らかで綺麗だと評価されています。

 

さらに特筆すべきは、HDRビデオ撮影(Dolby Vision対応)に業界で初めて対応した点です  Dolby Vision(ドルビービジョン)とは映像のHDR規格の一つで、簡単に言えばより広いダイナミックレンジ(明暗差)と豊かな色彩で記録・再生できる動画フォーマットです。iPhone 12では最大4K30fpsでドルビービジョンHDR動画を記録できます 。通常の動画では白飛びしてしまうような明るい部分や、黒つぶれして見えない暗い部分も、HDRならしっかり描写されます。その結果、対応するディスプレイで再生すると肉眼に近いコントラストで映像が楽しめます。例えば夕焼け空のグラデーションや室内と窓の外の景色の両方が綺麗に映ったりと、より鮮やかでリアルな動画を撮ることができます 。難しい設定は不要で、標準カメラアプリで「HDRビデオ」がオンになっていれば自動的にドルビービジョンで撮影されます。初心者の方でも、特に意識せず綺麗な映像が撮れるという点で大きなメリットです。

 

手ブレ補正も動画性能において重要なポイントです。スマホで動画を撮るとき、手持ちだとどうしても手の振動や歩いた揺れで映像がブレがちです。iPhone 12の広角カメラにはハードウェアとして光学式手ブレ補正(OIS)が搭載されており、レンズを微妙に動かしてブレを打ち消します 。さらにソフトウェアによる電子式の手ブレ補正(アップルは“映画レベルの手ブレ補正”と表現しています)が組み合わさり、かなり安定した映像が得られます  。例えば歩きながら子供やペットを撮影しても、映像がふらつきにくく滑らかに記録できます。上位モデルのiPhone 12 Pro Maxでは新しくセンサーシフト式の手ブレ補正(イメージセンサー自体を動かす方式)が採用されましたが、iPhone 12(および12 Pro/12 mini)は従来型のレンズシフト式です。しかし実際に使ってみて、大きな不満を感じることは少ないでしょう。日中の明るい場所はもちろん、多少暗いシーンでもブレを抑えてくれるので、スマホ用ジンバルなど特殊な機材がなくても十分綺麗な動画が撮れます。

 

撮影機能としては他にも、スローモーションタイムラプスがあります。スローモーションは最大1080p(フルHD)で240fpsのハイスピード撮影に対応しており、水しぶきやスポーツの瞬間などを撮ってあとでゆっくり再生することで、肉眼では見逃す瞬間を楽しめます  。一方タイムラプスは、一定間隔でコマ撮りした映像をつなげて早送りのような動画を作る機能です。雲の流れや街の夜景の動き、植物の成長など、長時間の変化を数十秒の動画に凝縮できます。iPhoneのタイムラプス撮影では自動的に適切な間隔でフレームが記録されるので、三脚などで固定して放置するだけでOKです。iPhone 12ではナイトモードのタイムラプスにも対応しており、暗い場所でタイムラプス撮影する際には自動で長時間露光を行い、夜でも明るい早送り動画が作れます 。例えば夜の車のライトの軌跡や、夜明け前から日の出にかけての空の移り変わりなども綺麗に記録できます。

 

実際の使い勝手として、iPhone 12の動画撮影は「とにかく簡単で高品質」と言えます。カメラを被写体に向けて録画ボタンを押すだけで、手ブレの少ない滑らかな映像が記録できます。暗所では自動で明るさを調整し、必要に応じてナイトモード的な処理も入ります。音声もステレオ録音で臨場感があります。日中の映像は言うまでもなく綺麗ですが、夜の動画撮影でも街灯程度の明かりがあれば鮮明に写ります(完全な暗闇ではさすがに難しいですが…)。前述のとおり広角カメラのレンズが明るくなった恩恵で、iPhone 11より夜の動画に強くなっています。どうしても暗いシーンでの動画画質にこだわるなら、より大きなイメージセンサーを持つ12 Pro Maxの方が有利ですが、一般的な利用ではiPhone 12でも満足できるでしょう。「スマホでここまで撮れるのか」と感じる鮮やかな映像を手軽に残せるのは、iPhone 12の大きな魅力です。

iPhone 12カメラのメリット・デメリット

最後に、iPhone 12のカメラの長所と短所を整理してみましょう。他のモデル(ProやPro Max、旧モデルのiPhone 11)との比較も交えつつ解説します。

 

●メリット(良い点)

初心者でも簡単に綺麗に撮れる: シャッターを押すだけでソフトウェアが自動補正し、プロ並みに美しい写真が撮れます。スマートHDR 3やDeep Fusionが裏で働いてくれるおかげで、失敗写真が少なくなります。専門知識がなくても風景でも人物でも綺麗に撮れるので、カメラに詳しくない方にも優しいです。

 

ナイトモードが強力: 暗所撮影が飛躍的に良くなり、夜景や室内でもフラッシュなしで明るい写真が残せます。iPhone 12では広角・超広角・インカメラすべてでナイトモードが使えるため、シチュエーションを選びません 。旅行先の夜景やキャンドルライトのディナーなど、従来は難しかったシーンも思い出に残せます。

 

動画が鮮やかで安定している: 4K60fpsの高解像度に加え、HDR(ドルビービジョン)対応で色鮮やかな動画が撮れます 。手ブレ補正がよく効くので歩き撮りしても滑らかです 。運動会で走る子供を撮ったり、旅行で風景を動画に収めたりするのにも最適です。スローモーションやタイムラプスなど撮影のバリエーションも豊富で、スマホ一つでいろんな表現が楽しめます。

 

超広角カメラが楽しい: 超広角ならではのダイナミックな写真が撮れます。狭い室内でも全員をフレームに収めたり、大きな建築物を目一杯撮影したりできます。風景撮影では遠近感のある写真が撮れて、「撮っていて楽しい」カメラです 。iPhone 11にも超広角はありましたが、iPhone 12ではこれにもナイトモード対応という強みがあります。

 

使い勝手と統一感: iPhoneのカメラアプリはシンプルで動作も高速です。撮影後すぐ写真アプリで編集したり、SNSに共有したりといった操作もスムーズにできます。色合いも2つのレンズで統一されており、広角と超広角で画質や色味のギャップが少ないのもメリットです。日常の記録用から凝った撮影まで、オールマイティにこなせるバランスの良さが光ります。

●デメリット(惜しい点)

望遠ズームがない: 最大の弱点は望遠カメラが非搭載なことです。iPhone 12は広角+超広角の構成のため、遠くの被写体を近づけて撮りたいときはデジタルズーム(電子的な拡大)に頼ることになります。当然ながら画質は光学ズーム(レンズによる拡大)に比べて劣ります。 実際にiPhone 12(デジタルズーム)とiPhone 12 Pro(光学2倍ズーム)の写真を比べると、拡大したときのシャープさや解像感に大きな差があります。当たり前ですがズーム撮影を多用する人や、運動会のように被写体との距離があるシーンをよく撮る人は、望遠レンズを持つPro/Pro Maxの方が適しています。ポートレートモード(人物の背景ボケ撮影)についても、Proモデルは望遠レンズで撮れるのに対し、iPhone 12は広角レンズのみなので、写る範囲や仕上がりが若干異なります 。

 

上位モデルとの機能差: カメラ性能自体はiPhone 12無印でも非常に高いですが、細かな点で上位機種と差があります。例えばiPhone 12 ProにはLiDARスキャナーというセンサーがあり、暗所でのピント合わせが速かったり、ナイトモードでのポートレート撮影(夜景ポートレート)が可能です 。iPhone 12はLiDARを持たないため、暗い場所で人物にポートレートモードを適用するのは難しく、Proほど正確に被写体と背景を分離できない場合があります。また、写真を加工・現像する上級者向けのApple ProRAW撮影や、動画撮影のプロ向け機能(例えばProResビデオ録画)はProシリーズのみの機能です 。こうした拡張機能は普通のユーザーには必要ないかもしれませんが、「スマホでも本格的な撮影や編集がしたい」と考える場合には物足りなく感じるでしょう。

 

超広角やフロントカメラの画質(暗所): 超広角カメラは便利な反面、広角カメラに比べるとセンサーもレンズも小さいため、暗い場面では画質が劣ります。ナイトモード対応でかなり改善したものの、広角カメラほどの明るさやシャープさは出せません。またインカメラも性能は高いですが、暗所ではノイズが増えがちです(画質重視なら広角メインカメラで撮って後からトリミングする手もあります)。つまり、暗いシーンで最高品質を求めるならPro Maxの大きなセンサーや、望遠含むトリプルカメラの方が有利ということになります。もっとも、こうした違いは拡大して見比べてようやく分かる程度で、普段使いではiPhone 12でも十分すぎるクオリティです。

 

最新モデルとの比較: (※現在発売されているiPhone 15や16シリーズと比較した場合)世代が新しくなるほど多少の進化はあります。例えばiPhone 13ではスマートHDRが「5」になり、さらに細かな調整が効くようになりました。また超広角カメラの感度向上や、新機能のシネマティックモード(動画の被写界深度エフェクト)なども追加されています。しかし、iPhone 12のカメラ性能は今でも見劣りするものではありません。基本的な画質や機能は最新機種に近いレベルで、特殊な撮影(マクロ撮影や映画制作レベルの撮影など)をしない限り、大きな不足は感じないでしょう。

まとめ

iPhone 12のカメラは、スマホ写真を気軽に高品質に楽しみたい人にピッタリの万能選手です。デュアルカメラ構成で広角から超広角までカバーし、昼夜を問わず綺麗な写真・動画を簡単に撮影できます。初心者の方でも難しい設定は不要で、家族やペットの何気ない一瞬から旅行先の絶景まで、「撮りたい」と思ったシーンをそのまま美しく残せるでしょう。

特に夜景や室内など暗いシーンでの撮影機会が多い人、スマホで動画撮影も積極的に楽しみたい人には、iPhone 12のカメラ強化は大きなメリットになります。前モデルのiPhone 11から乗り換える場合も、暗所性能や細部の描写力向上といった進化を体感できるはずです 。一方で、運動会で遠くから我が子をズームで撮りたい、といった望遠重視のニーズがある場合は上位モデルの検討がおすすめです 。またプロ志向でRAW現像や高度な編集を前提とする場合も、Proシリーズの方が適しています。しかし、そうでない限りコストパフォーマンスの観点からもiPhone 12無印は非常にバランスが良いと言えます。上位機種の9割以上の撮影機能を備えつつ価格は安く抑えられており、多くのユーザーにとって「ちょうどいい」選択肢でしょう。

 

総合すると、iPhone 12のカメラは「簡単・キレイ・多機能」の三拍子が揃っています。スマートフォンで写真や動画を気軽に楽しみたい初心者から、中級者の普段使いまで幅広く満足できる性能です。ぜひiPhone 12のカメラを活用して、日々の思い出を鮮やかに切り取ってみてください。きっとその手軽さと仕上がりの美しさに驚くことでしょう。